ネットコミュニティの入門書
パソコン通信の頃からのネットコミュニティを一通り解説されています。ネットコミュニティがどうやれば成り立つのかなど参考になります。ただコニュニティのシステムを作成すればいいのではなく、裏での仕掛けが大事だと思う。また、現在ではネットコミュニティとしてブログ、RSSなどが必ず出てくるだろう。本書でもブログに関して少し書かれているがまだ参考になるレベルではない。この部分は本書が書かれた時期を考えると当然だろう。しかし、いきなりブログやRSSなどでどうしようと考えるより、基本を押さえる上でもこのようなネットコミュニティの歴史や考え方を理解しておく必要があるでしょう。
よくまとまっていて、示唆に富んだ一冊です
ネット上のコミュニティについての歴史や分類、問題点、ビジネスモデルなど、とてもよくまとまっていて参考になる一冊だと思います。 入門と銘打っているとおり、一つ一つはそれほど突っ込んでいないし、詳細な分析データが掲載されているものではありません。 ネットコミュニティは魔法のマーケティングツールでもなければ、悪の巣窟でもありません。的確な設計とケアを行っていけば、さまざまなビジネスの場で開花する可能性を持つ、すばらしいツールになると思います。 現在ではネットコミュニティそのものは無料が一般的で、ビジネスというイメージではありません。でも、これからたくさんのアイディアやツールが出てきて、ネットの持つパワーがビジネスとしても広がっていくことでしょう。本書はそんな未来を感じさせてくれる内容でした。
ネットコミュニティを理解する入門書として最適です
タイトルに「入門」とあるように、ネットコミュニティに関する基礎的な概念・知識・ビジネス応用例などを知りたい場合にはすごくいい本だと思います。 ネットコミュニティという概念自体がまだきちんと確立されたものではないので、ネットコミュニティに焦点を当て、さらにビジネスの観点からの考察が多い、という点で本書は非常に貴重だと思います。 個人的に第4章の『ネットコミュニティの現場』からはとても面白いと思います。成功しているネットコミュニティ主催者は一見同じような考え方を持っているようでも、実は細かい部分で意見の相違などがあり、とても興味深いです。現場ならではの「声」を聞ける点でも本書は特徴のある本と言えそうです。 ただし本書はあくまで「入門書」としての位置づけとしては良いでしょう。次世代型コミュニティとは何か?次に成功が期待される新しいコミュニティモデルは?など、コミュニティの高い次元に対しての問いに答えている本ではありません。ですが、そのような問いを持っている人にとっても、もう一度「コミュニケーションとはそもそも何か」という点からコミュニティを考え直す際に、本書が手助けになることは間違いありません。
日経BP社
インターネット社会のマーケティング―ネット・コミュニティのデザイン ソーシャル・ネットワーク・マーケティング 21世紀型―『コミュニティ・マーケティング』と『顧客クラブ』
|