エンジン設計とは何か
〜なにものにも媚びず「究極のエンジン」を求める孤高のコンサルタント兼坂氏による市販エンジン激辛批評書(かつ基礎から身に付くエンジン関係工学よろず解説書)、シリーズ全3巻、その初巻。 批評がただの批判に終わることなく理由が述べられており、どうすべきなのかも提示されている。雑誌の記事(元はMotor〜〜 Fan誌の連載)で公然とダメ出しされる辱めを受ける代わりに、的確なコンサルテイングを受けられた。そのため、各メイカーの設計部には連載記事のスクラップか、本書が蔵されているという。自動車王国日本を支える信賞必罰の名著。 〜〜 刊行された当時から10年以上たった今、市販されているエンジンの設計を見ると氏の提言、予言が現実のものとなっているのに気付く。また、エンジン設計だけでなく、プロフェッショナルとしての生き方も示されているので読み物としても楽しめる。エンジン関係の人間でなくても、古本屋を捜してでも読んでおきたい一冊。 復刊を望む声も高いとか。〜
三栄書房
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