ホンダ「らしさ」の革新―突き抜けたクルマづくり



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ホンダ「らしさ」の革新―突き抜けたクルマづくり
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ホンダの業績を簡単に振り返りたい方に

ホンダ関連本です。

「らしさ」の革新、とあったので、ホンダ「らしさ」についてこれからどういった取り組みをしていくのかの取材、展望を期待していたのですが、内容は三菱のホンダの明暗にはじまり、主にホンダの収益面から見たこれまでの成長の振り返りと今後の見通しでした。

日経産業新聞編なので、仕方ないでしょうか。

中盤に、「ハシケン」さんはじめ、アシモ開発者のインタビューもあり、個人的にはそこが興味を持って読めました。残りは、福井新体制がどのように会社の舵取りをしていくかに終始した内容です。

ホンダファンが読み物として手に取るには良いかと思いますが、インパクトは弱いと思います。

最近の業績を元にした読み物としての価値はあり。
ホンダという企業の特徴がつかめる本でした

ホンダの海外戦略、国内戦略、研究開発に生きる「ホンダらしさ」を描いた本でした。海外戦略では、対米でどのように伸びていったか、今後中国や、南米での戦略、海外の生産拠点の話が中心です。国内戦略では、今後どのような方向を目指すのか、研究開発では、現在までの実績や今後のテーマ等が紹介されています。
その他に、F1の開発責任者の方、アシモの開発者の方などの仕事や考え方の紹介があります。
二輪部門の話、販売網の話、工場の生産管理等の面は、ほとんどありません。

ホンダという会社の独自性、ホンダという会社の魅力、逆に弱いところがわかる本でした。車などの専門的な用語なども登場せず、読みやすい本です。
興味をもたせる本

 私たち経済に弱いものにも、自動車という身近なかかわりを通して、世界の中での競争と流通の様子が容易に理解できること。
 ホンダの「らしさ」という職人技による技術革新や研究開発が、世界の中で我を通しながら、他の自動車企業が、外国との提携などでシェアーを伸ばそうとするのに対し、あくまでも独自の技術をもとに競争をしている姿に、「らしさ」そのものが日本「らしさ」を感じた。その中で「アシモ」の制作も含めて、自動車の技術が自動車だけでなく、自動車にかかわるすべての製品を、自社生産をすることに、創始者本田宗一郎氏の「三現主義」をもとにした技術経営の粋をもっているように思われた。
 とにかく、最も新しい資料と豊富な話題は、今の日本輸出品の最先端を行く自動車産業のあり方に興味を与えてくれた一冊の本である。
 是非、読んでみるに値する本である。
良い意味で予想外

良い意味で予想を裏切られた。タイトルから連想するようなホンダ礼賛本ではないし、新聞の連載記事を集めただけでもない。ホンダという注目企業の現状や課題、自動車産業におけるユニークさなどがきちんと書きこまれていると思う。ホンダの本というと「やはり本田宗一郎のDNAが強さの秘密」といった陳腐な結論が多いが、その意味でも類書とは一線を画している。数字を効果的に紹介しているが、文章や構成は読みやすい。だからこそタイトルがありきたりなのが惜しまれるところ。



日本経済新聞社
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トヨタとホンダ (光文社新書)
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